20:北京に戻って

2013年3月12日 あさひかわ新聞 北京あれこれNo.20

2週間の北海道横断を終えた。今回のメインは流氷体験だった。生まれて初めて砕氷船に乗り、動く流氷を見た。ヘリコプターに乗って空からも流氷を見たし、ウトロでは流氷ウオーキング(流氷の上を歩き、時々海に落ちては這い上がる)という体験もしてきた。

自ら体験したリアルな情報を、中国に戻ってから発信するためだ。 かつての私にとって北海道の冬といえば、苦手なスキーと除雪、アイスバーンと寒さというネガティブなイメージだった。まして流氷なんて、わざわざ見にゆくものではなく、流氷に持って沖に流される人たちを世間知らずだと思っていた。 だが、日常の面倒な除雪作業などに関係ない観光客にとって、雪も流氷も、非日常を体験できる夢の世界なのだ。

他の地域からみると、北海道は羨ましいほど季節感に富む自然の宝庫だ。 流氷を見たり雪に触る外国人観光客の顔は、驚きと喜びに満ちていた。私も観光客の立場で冬の北海道を体験し、十分な手応えと満足感を持って北京に戻った。

知り合いの日本通弁護士は、昨年初めて北海道の冬を体験して、一面の銀世界に魅入られたそうだ。先日挨拶に行くと、退職したら北海道に住むのが夢だとおっしゃった。「また行きたい」ではなく「住みたい」という言葉に、私のほうが驚いた。

北京に戻った翌日は、隔月で開催している北海道人会に参加した。毎回三十人以上が集まる。 北京の道人会では、参加条件を道産子、道内の留学生、道内居住者などに限っている。 今回の会場は北見本社の「オホーツクビール」。北京で本場北海道のお食事処といったら、焼肉の松岡、スープカレーの旬鮮本舗、そしてこのオホーツクビールの三箇所だ。 先日、ソラチのタレを使った「北海道豚丼」が北京発のN社ビジネスクラスの機内食に決まったとニュースで報じられた。その記念にと、(北海道人会事務局へ)ソラチの現地法人である焼肉松岡から豚丼ペア券をたくさん頂いた。N社からもグッズをいただいた他、スープカレーペア券や北海道関連グッズなど多くの方に協賛品をいただき、ひときわ賑わった。 そんなこんなで、北京に戻ってからも北海道の余韻に浸っている。道産品をお土産として配りながら「北海道出身です」と自慢できることをしみじみ幸運に思う。(おわり)

PS:2014年に北海道人会の幹事を引退した 2016年からは旭川を中心としたより深く濃い活動をするために「大雪ナナカマドの会」を運営している。

(おことわり)すべての内容は、当時の個人的な感想です。刻々と状況が変わる北京では、過去の情報は思い出にすぎません。 現在の状況とは異なる場合が多いことを予めご了解ください。

投稿者:

nanben

北海道旭川市出身、北京在住。