90:「京城第一の滝」でジンギスカン

2016年9月13日 あさひかわ新聞 北京あれこれNo.90
 北京在住の旭川人が中心メンバーの「大雪ナナカマドの会」で三日、野外ジンギスカン・パーティーをした。政府が大気汚染対策に躍起になっている昨今、市内中心部の空き地で煙を出すと処罰される恐れがあるので、遠くまで行くことにした。
 行き先は、日本語で言うと「京城第一の滝」(中国語では「京都第一瀑」)という郊外の村で、北京から日帰りでも行ける観光地だ。文字通り滝が名物で、北京市密雲区のほぼ中央に位置する。区内には風化した長城の一部も残るが、最も有名なのは北京最大で唯一の密雲ダム(貯水量約四十億立方㍍、日本最大級の徳山ダムの約六倍)である。
 当日は朝八時に会の代表者が支配人を務める「焼肉松岡」に集合。五台の車に食材と道具を分けて積み込み、参加者十五人も分乗した。松岡から目的地まで北東に約百キロ、途中で高速(制限速度は時速百二十キロ)を利用して一時間半の予定だったが、当日は朝から晴天だったこともあり、郊外に出かける車が予想以上に多く、実際には出発してから二時間半もかかってしまった。
 村の施設に到着後、休む間もなくすぐに準備に取り掛かった。持ち込んだ備長炭が赤くなったところで、ジンギスカン鍋に肉や野菜を乗せ、鍋の周りの網の上にはホタテやトウキビを置いた。ホタテはジャスコが「北海道フェア」を開いたときに購入した道産の殻付きのもので、バーベキューには最適。下茹でしたトウキビも焦げ目に醤油を垂らすと香ばしく、「大通公園のトウキビワゴンに負けないね」の声に一同うなづいた。食材は味も量も申し分なく、楽しくおしゃべりしながら満腹感を共有した。
 食後は滝付近の山登りだ。早めの帰宅組七人が二台の車で先に帰路につき、残った八人は急な岩道を登った。途中で私を含め二人が力尽き、滝壺で冷やしたスイカをかじりながら休憩小屋で一時間ほど待った。六人は一番奥まで到達し、湧き水を飲んだり、足湯ならぬ足滝を堪能したそうだ。
 この日は終日快晴で空気も澄んでいて、運動したという達成感と仲間たちとの楽しい食事で、充実した一日になった。(おわり)